大会名物実行委員長の小野さんが勇退した第20回記念大会に参加してから、その後は「さくら道国際ネイチャーラン」へ2年連続参戦していたので、今回は3年ぶりの萩往還。この大会は、僕の超長距離レースの原点の大会で、250キロという長い距離を、2日間徹夜で、しかもこれでもかと波状攻撃のように苦しめられる悶絶コースの連続で、なんだか寿命を縮められるようなレースだけど、なんとか完踏できてこの大会をステップとしてスパルタへの道が開けた大会でもあります。
人間の脳の構造は、どうやら苦しいこと、辛いことは記憶から積極的に消し去り、楽しいことや感動的なことだけはしっかり覚えていて、より楽しく、もっと感動を求めるようになっているみたいですよね。今回ひさびさの萩路を走ってみて、こんなにしんどかった?と改めて再確認。でも、それだけ苦労した後のゴールでの感動は大きいもの。また、この季節は新緑が鮮やかでとっても綺麗だし、250キロのコースはどこも風光明媚で、維新の志士の歴史の風を感じながら走れるのがいいんです。
震災によるレースの中止で、時間走やフルの大会での走り込みがなかなかできなかったのが不安要素。2日目の勝負どころの143キロ~163キロの仙崎-鯨墓のアップダウンが連続する往復20キロ区間は明るい時間帯に通過しないと、脚が動かなくなってくると、萩の魔物に付け入るスキを与えてしまうので、前半戦は87キロの油谷中学に荷物も預けずにスルーし、レース前に睡眠も十分とっていたので、1日目の徹夜ランでも睡魔に悩まされることもなく、2日目は終始曇り空で気温も低目だったこともあり、3年前より各CPに早目に到着する快調なペース。
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