UTMF試走
5月18日から20日にかけて開催されるUTMFの前半および後半のコースマップ(A4すばしり~A8西富士中学校の区間は試走禁止なのでマップも非公開)及び、エントリーリストが公式HPで公開になり、モチベーションが上がってきたのに、なかなか都合がつかず、試走に行きたくても行けなかったので、9連休のGWの前半(4月28日~29日)を利用して泊まりでコースの一部を試走してきました。2日間とも富士五湖地方の天気は快晴で最高の試走日和。富士山外周山の縦走路からはどこからでも富士山がくっきり見渡せ、今年は気温が低目だったため、ちょうどこの時期に山桜やつづじも満開でしたよ。
1日目は、SF会場の河口湖大池公園(837m)-河口湖大橋ー白滝林道-西川新倉林道-天上山口方面-下吉田-河口湖。本当は、A3山中湖きららまで行くつもりだったけど、途中グルグルと迷走してコースアウトしてしまい、西川新倉林道から天上山口方面へと下り、A1富士吉田工業団地までたどり着けずに河口湖へ戻ったしだい(汗)。本番はこんなことないようにしないとね。
2日目は、朝霧グリーンパーク(810m)-UTMF最高峰の毛無山(1945m)-雨ケ岳(1771m)-端足(はした)峠(1265m)-竜ヶ岳(1485m)-A9本栖湖スポーツセンター(906m)-河口湖というゴールまで残り約40キロのコース。レースでは、A8の西富士中学校(519m)から徐々に毛無山(1945m)へ上って行く110キロ過ぎの勝負どころの地点。この日は、毛無山登山口(810m)から山頂まで、いっきに1100m以上標高をかせぐ急登の連続でかなりハード。でも、いい山脚作り鍛練になったし、山頂付近からはいきなり視界が開けて、深い熊笹のトレイルコースからは、右手に富士山、左手に南アルプスや北アルプスの山並が望めて最高に気分いい区間でした。それと、試走の最後にあのお方ともコース上で遭遇。
今回は、全コースの約1/3の試走だったけど、スタートからA1までの区間は、アップダウンはあまりなく、ゆるい勾配を延々と上がってピーク過ぎてから延々と下るというコース。後半の毛無山からA9本栖湖までは、急登と急坂下り区間が多くあり、ガンガン飛ばして走れる区間が少ないという印象(あくまで僕の山走力での私見です)。本栖湖からは国道沿いを走ったので、その間のコースの詳細は分からないけど、アップダウンは少なそうで、青木ケ原樹海のトレイルは気分良さそう。本番まであまり日にちがないけど、もう一回、前半戦のA1からA4までを試走したいですね。
■ 1日目 ■
河口湖駅前。ここから、SF会場まで歩きで約10分ぐらい。朝から好天で富士山がクッキリ。今年の富士山は、例年に比べ雪が多いとのこと。
河口湖畔に位置するサクラ満開の「北原ミュージアム」の隣が、河口湖大池公園。
スタート直後に河口湖大橋を渡ることになる。1週間前の「チャレンジ富士五湖」でもこの大橋を通過したけど、こんなに良い眺望なのに先週は天気が悪くてまったく富士の姿は見えず。
穏やかな河口湖。
大会実施のお知らせ看板が2ヶ所あったけど、コース案内や矢印の類は一切ないので、序盤からコースマップ片手に走り歩き。
満開の桜につられ、早くもコースアウト。。。
白滝林道の看板をやっと発見。レース本番は誘導員がたぶんいるだろうから大丈夫かな。
右下にさっき渡った河口湖大橋が見渡せる。
で、またまたコースアウトして「母の白滝」へ出てしまう。
前後に試走ランナーやハイカーの姿も見えず。熊出没看板に慌てて熊鈴を取り出す。
ここの分岐を左手の天上山口方面へ行ってしまい、またまた迷走開始。
この日唯一遭遇した試走トレイルランナー。僕につられて同じコースを走って来たけど、途中で引き返してくる。僕は、かなり下りを降りてしまったので、また同じコースを上るのはしんどいので、そのまま感覚任せで行くことに(参考にならずに申し訳ない)。
先週走ったウルトラの疲れがまだ残っているので、延々と続く下りに脚が悲鳴をあげてくる。
野生のサルがいきなり林道に出現。目を合わせないように脇を通り過ぎる。
山桜がきれい。
富士吉田市の街並が見えてきたのでそちら方面へ下ることにし、試走1日目は迷走を繰り返し、脚も重い状態なので下吉田駅方面へ下りてから河口湖へゆっくり走って帰還でした。
富士急ハイランド隣の「ふじやま温泉」でゆったり汗を流して反省会&グビグビタイム。
■ 2日目 ■
不甲斐ない1日目の汚名返上で、この日は朝から気合入れて、朝霧グリーンパーク入口バス停から毛無山登山道入口へ。
2日目も朝から快晴で、日射しは強いけど吹く風はひんやり心地いい。UTMF最高峰の毛無山へチャレンジ。
この登山ルートは中級者向け。とにかく傾斜が急で岩場が多いコースを、手も使いながら山頂目指すことに。ハイカーさんが結構いたので、大汗かきながらも挨拶して一瞬のコミニュケーションを交わす。
はさみ石。こんな岩場がゴロゴロ。
やせた尾根道もあり、左手は斜面なので足を踏み外さないように慎重に通過。
見晴台からの不動の滝。
山頂の様に景色が開けた所はヘリが着陸可能なレスキューポイント。
7合目過ぎてからの岩場。かなり脚にきて上がらなくなっているので、岩にスネをぶつけて悶絶状態に。
8合目過ぎの富士山展望台からの絶景。
まだ濃い雪化粧をしている南アルプスも望め、疲れも忘れるぐらいに見惚れてしまう。
登山口から約2時間30分かけて毛無山へピークハント!ここからUTMFの本番コースになるので、富士山を眺めながら持参したおにぎりでエネルギー補給。ただ、正直かなりここまで脚を使ってしまったので、この先が心配。
まだ、多少残雪が残っていて、アイスバーンになっている部分が一部あったが、コース上は特に問題なし。雨ケ岳方面へは粘土質の走路で、かなりスリッピーな急傾斜の下りが続き、走れないストレスが溜まる区間が多い。
熊笹の斜面に出ると、視界が広がり富士山や南アルプスの眺望が素晴らしい。レース当日もこんな良い天気だったら、絶景の山並の表情に癒され、脚の痛みもしばし忘れるだろう。
ルートを迷いそうな所もあったが、木にマーカーが付いているので逐次確認。
ササの急斜面を下り雨ケ岳(1771m)に到着。ここからも正面に雲がかかった富士山が出迎えてくれる。
だいぶ標高も下がってきて本栖湖が見えてくる。
端足(はした)峠(1265m)。ここまで、試走ランナーとは全く会わず。ここで休憩していた女性ハイカーさんから「UTMFの試走ですか?頑張って!」と声をかけてくれる。旦那さんも参戦する予定で、この日試走しているとのこと。
竜ケ岳へ向けてササ道のアップダウンを走り歩き。
九十九折れの斜面の上りが続き、脚全体が自分の脚でないようなどっしりとした重量を感じてきて歩きでしのぐ。
足の長い熊笹が、ぽっかりと円形に刈り取られた竜ケ岳(1485m)に到着。かなりのハイカーさん達が休憩している。山頂からの360度の大パノラマも素晴らしい。
A9本栖湖スポーツセンターへ向けて下りを攻めたいところだが、脚が全然動かずゆるゆると下る。しばらく走り歩きしていると、後ろからドスドスと力強い足音が聞こえてきたので振り返ると、この日唯一遭遇したトレイルランナーがなんと、鏑木選手でした。写真を撮る間や、声をかける暇もなく、下りだったので姿があっと言う間に見えなくなってしまい残念。今回は実行委員長として裏方に徹して、レースには参加しないらしい。
A9本栖湖スポーツセンターへ到着。毛無山登山口からここまで約6時間30分もかかった(汗)。ここからは、バスで河口湖まで行こうと思ったけど、バス便は1日数本しかなく諦めて国道139号を走って宿まで帰ることに。
2日間で約80キロ弱走り歩きの山練で脚はパンパン状態、日射しが強かったので日焼けで顔や腕がかなりヒリヒリし、かなり気温が高く大汗かいたので体重は約3キロ減。ただし、体重はすぐ元に戻るでしょうねぇ。4月は総走行距離が、ひさびさに300キロ超えていい感じになってきましたよ。コースの試走をしての印象は、とにかくコースからの景色が最高。レース当日はぜひとも晴天になってもらいたいもの。ただ、完走率30%切るでしょうという予想通り、ハードでタフなコース。制限時間は、48時間とたっぷりあるから、完走するには最後まで絶対諦めない強い精神力が必要でしょうね。
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コメント
僕もGW中に後半部分行きたいと思っていたのですよ。行けるかなぁ。。。
投稿: マカニ・トモ | 2012.05.01 10:18
>マカニ・トモさん
GWは家族サービス優先だから、自分の時間は、なかなか作れないですかね。週末は天気回復しそうだけど。
投稿: ヒロ児玉 | 2012.05.01 18:49