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2010.12.09

ゴールデンスランバー

2008年に本屋大賞&山本周五郎賞をダブル受賞し、今年東宝系で映画化された伊坂幸太郎氏の「ゴールデンスランバー」(新潮文庫)一気に読みました。とっても面白かったです。近頃は涙腺がかなり弱くなったとはいえ、通勤電車の車中で文庫本を読んでいて目頭が熱~くなり、周りを気にしながらウルウルとくることはなかったんですけどねぇ~(笑)。

もちろん、僕はビートルズ世代なもんで、書店で本のタイトル見た瞬間、彼らの最後のレコーディングアルバムで、スタジオ前の横断歩道を4人で渡っているジャケットの「アビィ・ロード」のB面の最後の方のポールの楽曲「GOLDEN SLUMBERS」と同名の本だなという程度で購入。クリスマスの時期に「ビコーズ」や「サムシング」なんてとってもマッチしてますよね。

で、本書は、第一部から第五部構成で、序盤は日本の首相暗殺事件が淡々と描かれていて、主人公の宅配便の会社に勤める普通の青年が「ケネディー暗殺」のオズワルドにされていくような描写が淡々と描かれています。随所に伏線がばら撒かれていて、事件の本題に入って行くと、徐々に追い込まれ逃げ場が無くなって窮地に立たされたぶっきらぼうだけど、ちょっとカッコいい青年が、昔の大学のサークル仲間や、友人、元カノ、会社の先輩、仕事仲間、アルバイト先の社長、両親、全く接点が無かった人など、周りに助けられていく描写が「黄金のまどろみ」を読み手に与えてくれます。

自分がピンチになり、詰みそうになった時に、「信頼できる人」がいったいどのぐらいいるの?という事を考えさせられる秀逸の作品でした。

◆「GOLDEN SLUMBERS」:1603年に発表されたトーマス・デッカー作の子守唄の歌詞 にポールがメロディーをつけた楽曲。

◆「本屋大賞」:2004年から始まった、「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本」の一位。

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「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

これ、3・4日前にケーブルTVの日本映画chか何かでやっていて、私も映画の方を見ました。
とっても面白かったですよ。ぜひレンタルでもいいので見てみて。女房は小説も読んだらしいのですが、映画もまた面白いって言ってました。

----ここからネタばれ----


(小説ではどうなっているか知りませんが)映画の放映後の解説で、主人公の男と彼女って、実は一度も直接、事件時に顔を合わせていないですよね、みたいなことを言っていて「おー」と思いました。ものすごく近くにいたのにね。

投稿: まさ | 2010.12.10 09:40

>まささん
あら!タイミングばっちし(笑)。原作は、ひさびさに伊坂ワールドにぐいぐい引き込まれるような、完成度高い作品でしたよ。

原作でも、元カノとのやり取りは全く無かったけど、最後の最後に。。。う~ん書けない。竹内結子さんいい味出してましたかね。

投稿: ヒロ児玉 | 2010.12.10 21:24

そうそう、最後にね。でも、それって主人公は××なので・・・ってことでしょ。

投稿: まさ | 2010.12.11 00:49

>まささん
映画は原作とほぼ同じみたいですねぇ。
今度、レンタルしてみるかな。

投稿: ヒロ児玉 | 2010.12.11 20:09

元カレよりニューカレ、に匹敵する元カノネタが浮かばない・・ってかやめとこぉ(爆)

投稿: shobun | 2010.12.16 12:16

>shobunさん
あのぉ~ここは、べつに無理にツッコミとか、ネタ披露とかしなくていい普通のランブログなんですよ(笑)。

投稿: ヒロ児玉 | 2010.12.16 23:13

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