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2009.10.04

第四回佐渡島一周エコ・ジャーニーランウルトラ遠足206km 後編

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佐渡島は、周囲281.7km、面積855.1km2で伊豆大島の10倍、東京23区・淡路島の約1.5倍と日本一大きな島なんで、とても走りがいがあります。北部には島内最高峰の金北山(標高1,172m)を主峰とする大佐渡山地、南には大地山(標高646m)を主峰とする小佐渡山地が走り、その間に米どころの国中平野が分布。

佐渡というと江戸時代の財政を支えた佐渡金山、たらい船、佐渡おけさ、朱鷺のいる島など思いつくけど、海岸線を一周してみて感じたのは、海の透明度の高さと侵食された岸壁の巨岩の雄大さ、夜間走時の満天の夜空に輝く天の川の美しさなど、佐渡の大自然がとても素晴らしかったですねぇ。ひとつ難点を言えば、僕が走ったウルマラのレースでは最も沿道の応援が少なかったことぐらいかな(笑)。廃屋がいたるところにあり過疎化が進んでいるんでしょうかね。

■亀島・賽の河原・仮眠所(~93.5km中盤戦)■

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佐渡のコースは見下ろすとクラクラめまいがしてくるような橋を渡ることが多いので、高所恐怖症気味のランナーにとっては覚悟も必要かと(笑)。それと、さくら道国際ネイチャーほどではないけど、一番長い距離は1.7kmを超えるようなトンネルも多数あり。

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海岸線コースには亀の頭のような侵食された巨岩が多数見うけられます。

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53km地点の県道45号線を左へ入り二つ亀自然歩道方向へ進むとこんな石ころゴロゴロある足の裏が痛くてしょうがないという賽の河原コースへ。

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足裏マッサージの賽の河原コースもやっと終わり、前を行くランナーに付いて勾配がキツイ階段を上り始めたら、後続の佐渡経験ランナーさんから大きな声で「そっちは違うよ!」と教えてくれてコースミスせずに済みました。

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9月20日(日)14:42、佐渡最北端の第2エイド「はじき野フィールドパーク(57.9km)」に到着。ここは、ログハウスがあるオートキャンプ場。おにぎりでエネルギー補給してしばらく休憩し、コースアウトの心配があまりない海岸線をひた走ります。

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佐渡の中心街である両津の街中のアーケイドを抜けて、辺りは日が暮れて頭にヘッドライトを装着して地図を片手に90.2kmの仮眠所のある「住吉温泉 寿月館」に9月20日(日)20:15にやっと到着。

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ここまで我慢していたというか、コース中なかなか調達できなかったビールを楽しみに到着したので、お風呂にしますか?食事?という問いに迷わず金麦を選択してとりあえずマッタリ極楽状態。この大会は、頑張って休まず真剣に走っちゃうと、とてもつまらないので、一息入れた後は温泉にゆっくり浸かって汗を流し2時間の仮眠タイム。日付が変わる前にしっかり起床し、24時過ぎに仮眠所を後にリスタート。深夜は寒いかと思いウインドブレーカーの上下を着込んで走り出すと大汗かくくらいの暖かい気温。

■満天の夜空の下での蛇行・日の出・第3エイド(~127.6km)■

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しっかり休憩したので、夜間走でも問題ないと思っていたらやっぱり睡魔が襲ってきてフラフラ蛇行状態。でも、ヘッドライトを消して見上げる夜空一面にでっかい☆が輝いていて息を呑むような美しさ。深夜の往還道や宮古島、スパルタで見た満天の夜空にも負けないくらい。松尾芭蕉が読んだ句が浮かんできましたよ。しばらく目を凝らしていると何度か流れ星がキラリと流れて行くのを確認。ただ、前日寝不足だったのが起因か、どうしても我慢できない強烈な睡魔に悩まされ、途中の道路脇の縁石に座って数分間の仮眠タイム。

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佐渡の地平線に浮かび上がってきた日の出をとぼとぼ歩き走りながら眺めていると、夜間走で苦しんだ睡魔もすっかり覚めて元気が出てくる。

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第3エイドの多田公園(127.6km)に9月21日(月)6:13に到着。おにぎりでの朝食でエネルギー補給し、なんとか明るい内に約80キロ先のゴールに到着したい。

■早朝の前浜海岸・たらい舟の小木港・第4エイド(~159.6km)■

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朝の海岸線コースは、潮風が心地良く快適に走れます。

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走って来る自動車はほとんどないので、トンネル内は恐怖を感じることなく走れます。

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152キロ過ぎて、観光用のたらい船に乗れるポイントである小木港に午前11時前に到着。ここは、比較的大きな街なので、大きな売店もあり諸々の物が調達可能。おぎの湯という温泉に入浴もできるところ。

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9月21日(月)午後12:01に最後のエイドである第4エイド159.6km「深浦展望台」に到着。脚の調子はまずまず。日差しは強いがカラットした気温なので暑さも気にならず。

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ここは、最後のエイドになりゴールまで残り約47キロはほとんどお店での補給は期待できないので、おにぎりでしっかり補給。我が侭言えば、温かい味噌汁やトン汁なんかあれば最高なんだけど。。。ここまで水先案内人をしてくれた地元出身のさとちゃんと別れて単独走へ。

■最後の踏ん張りどころの素浜海岸、真野湾・夜の逆走からゴール■

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佐渡島の最南端の岬に立つ「沢崎鼻灯台」。

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海底火山の噴火によりできた枕状溶岩。

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佐渡島で最長の砂浜が約4キロも続く、素浜(そばま)海岸沿いのコースを、なんとしても明るい内にゴールしたいと思いすっ飛ばします。

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遠くに見える長手岬を越えればゴールの七浦海岸にある「ホテルめおと」にたどり着けるのだけれども、ここから真野湾の内側沿いに走るコースからゴールまでが、佐渡島一周エコ・ジャーニーで最も苦しむところ。目標が遠くに見えているにも関わらずなかなか近づかない感覚。徐々に日が落ちてきて分かりづらいコースでの2回目の夜間走となる踏ん張りどころ。

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約190キロ地点に位置する佐渡博物館。街中を走るコースは景色の変化がなく単調で精神的に辛くなる。

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やはり単独走は心細い。。。そろそろ日没になる時間帯なので、この辺りでヘッドライトの準備。素浜海岸をガンガン飛ばしたツケが脚にきてずっしりと重たくなる。うーん、明るい内にゴールできないのかぁ~。。。後半戦は、脚の疲れでフォームが乱れたみたいで、自分の右のランシューで左アキレス腱を度々蹴りながら走るという自分は一体、エスなの?それともエムなのかよく分からないような変な走りでアキレス腱に鈍痛がはしり、ペースもがた落ち。

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日もどっぷり暮れて、街灯もほとんどない漆黒の峠道を地図をチェックしながら、いくら走ってみてもなかなか人家の灯りにたどり着かず不安になってくる。たぶん残り10キロは切っているはずなのに。。。しかも、疲労の溜まった脚には、峠のアップダウンがかなりこたえる。

時折、暗闇の中を自動車がかなりのスピードで側を通過してくるのが怖い。峠道のピーク付近でも街の明かりが全く見えてこないので、峠の入り口でもしやコースアウトしたのかも?と思い込み、せっかく上ってきたコースを全速力で下って戻ることに。いつもは、コースミスの不安が脳裏をよぎっても、絶対に後戻りはしないのだけれども。

しばらく坂道を下っていると、遠くの暗闇に漂うランナーのヘッドライト2つを確認して近づいてみると、なんと、第4エイドで別れたさとちゃんと、佐渡を1度走っているランナーさんでした。コースは間違いないということで、また上ることに(汗)。いや~、ほんと助かった!ゴールのホテルめおとまで、2つの峠道を越えて行くことになるとのことでした。深夜の萩往還道みたいなコースで地図で周りのポイントを確認しながらなんて絶対無理。

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最後に深夜の迷走をしつつもなんとか9月21日(月)20:12にゴール!(タイムは38時間12分)。走る前は、翌日の夕方になるまでには帰ってこれるかなって、軽く考えていたので、佐渡を少々なめてかかっていましたね。ゴールテープもランナーの姿もなく寂しいゴールだったけど、佐渡の雄大な自然を満喫しながら楽しく走れて大満足のゴールでした。

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ゴール脇のテーブルにどかっと座り、頑張った自分に金麦とスープ&おにぎりのご褒美。いやぁ~お腹ペコペコ状態だったので、腹わたにしみ入る格別な美味しさ。

■最終ランナー・朝食かねた打ち上げ会■

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レース翌朝は、ピョンピョン飛び上がってスキップしながら走れ!って言われれば軽やかにできてしまうぐらい(しませんでしたが・・・)、不思議とそれほどの脚のダメージもなく、ちょっと早起きして午前6時のゴール制限時間内にやって来るランナーをホテル前で応援。

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制限時間過ぎて、最後の行方不明ランナーさんも無事に帰ってきましたよ。

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レースも終了した翌日9月22日(火)は、朝9時30分より大宴会場での朝食をかねた打ち上げ会。

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おかわりしに行くのも、もどかしいのでお櫃の側で食べたいくらい(笑)。

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味噌汁だけで焚きたて新米こしひかり3杯一気に頂きました。うーむ、メチャうまい!

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胃袋が落ち着いたところでレースの健闘を一緒に走ったウルトラランナー達と讃えあってのグビグビタイムに突入。

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見事4年越しで夢の初200キロ超のレースを完走した、さとちゃんの右足。足首がなくなるぐらいの激走でしたね。

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この大会は、レースのみならず、みんなで同じホテルに宿泊しての前夜祭に打ち上げと、アットホームな雰囲気の中でとっても楽しめるお薦めの大会です。

それと、このレースは、9月に急逝された「ちびたちゃん」の追悼レース。みんなでピンクのリボンを付けて走り、佐渡島が大好きだった彼女の冥福を祈ることができたのではないでしょうか。

***************【 END 】******************

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コメント

いや、いい大会ですねぇ。佐渡は行ったことがないので、ぜひ参加してみたい大会ですね。

投稿: マカニ・トモ | 2009.10.05 00:16

ちびたさんのご冥福をお祈り申し上げます。

投稿: aloha!moana | 2009.10.05 02:36

ふうむ38時間!、ホントすごいっすねー。とはもうヒロさんの完走、感想として面白くないな、やはり今回は「さとちゃん」の肩にヒロさんの左手は回っているか、が諸姉諸兄の気になるポイントでしょう(笑)

投稿: shobun | 2009.10.05 08:57

後編楽しみにしておりました♪
いつ更新されるのかと・・・
佐渡の雄大な景色と、206キロという距離の凄さを改めて
感じさせられたしだいです。

児玉さんお疲れ様でした!

これからの児玉さんのますますのご活躍を期待しております。

投稿: タケル | 2009.10.05 12:42

NICE RUN !  お疲れ様でした。

ヒロさん、完全に超長距離のエキスパートになりましたね。

完走とジャイアンツ優勝おめでとうございます。

投稿: みそパン | 2009.10.05 20:53

>トモさん
この大会はほんとお薦め!レースでは佐渡の雄大な自然
を楽しめて、アフターもとっても充実していますよ。

>アロハさん
あの笑顔をレースでもぅ見れないと思うと寂しいかな。

>shobunさん
あぁ~またまたご期待を裏切るようですが、さとちゃんはお子さんもちゃんといるママさんランナーでした。

>タケルさん
なかなか他の事が忙しいもので、ブログの方に手が回らなかったんですよ(汗)。やはり、長い距離をゆっくりお気楽に走るの専門でこれからもいくつもりです。

>みそパンさん
今年は、ジャイアンツ快勝でほんと気分最高!
来年はまた、スパルタへチャレンジしますぜ。


投稿: ヒロ児玉 | 2009.10.05 23:01

海の色が日本の海って感じで良いですね。

投稿: マハロ菊池 | 2009.10.06 08:40

>マハロさん
佐渡島の海は透明度高くてとてもきれいでしたよ。

でも、日本海の波はやっぱり荒かったですねぇ。

投稿: ヒロ児玉 | 2009.10.06 21:54

ヒロさん こんばんは。

じっくり拝見しました。
写真もきれいに撮れていますね。
いつものことながら、本当にすばらしいです。
佐渡は私もトライアスロンで4回行ってますけど あのしんどいバイクコース(190k)以上の距離をご自身の足で走ってしまうんですから~。
ヒロさんにとっては 来シーズンのスパルタ再チャレンジに向けてのほんのワンステップなのでしょうけど。
これからも頑張ってくださいね。応援しています。

投稿: J | 2009.10.09 20:41

>Jさん
ゼット坂を走りましたけど、あの急勾配をバイクで
登るのは至難の業ですよねぇ。でも、佐渡島は海は
きれいだし、景色も最高!いっぺんにお気に入りの地
になりましたよ。

僕は、ウルトラ、Jさんはトライアスロンの世界で
お互い頑張りましょう。

投稿: ヒロ児玉 | 2009.10.10 18:29

児玉さん

意外と近いところを走っていたのですね。びっくり。
私は二日目の朝日を拝んだあたりから、
暑さで参ってしまい、
ジャーニーに変更してしまいました。
小木では柿ソフトにたらい舟と堪能し、
素浜ではブランチしました。

両方参加した私が
トライアスロンと今回のコースを比較
すると、今回のコースのほうが楽しいかもしれません。
でも、求めるものが違うので、比較するのは難しい…。

またどこかでご一緒しましょう。

投稿: ゆうこりん | 2009.10.16 13:00

>ゆうこりん
書き込みど~も!レースからもぅ早いもので1ヶ月になりますね。たらい舟に乗ったのかぁ羨ましい。さすが、アイアンウーマンは余裕あるなぁ~。

佐渡は初めて訪れた地だったけど、景色が素晴らしくて
いい所でした。大会自体もすごく楽しめたし、また参加
したいレース。

投稿: ヒロ児玉 | 2009.10.16 21:25

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