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2007.05.09

第19回山口100萩往還マラニック大会250km完踏レポート  その2

■萩往還の本番編 豊田湖から海湧食堂(85km)■

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【5月3日(木)午前3時16分 俵山温泉エイド(65km)到着】

懐かしい趣があり古い温泉街という雰囲気が漂う俵山温泉エイド。深夜にも関わらずお世話してくれるエイドのボランティアの方々には本当に頭が下がります。

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【5月3日(木)午前4時32分 大坊エイド(76km)到着】

砂利ヶ峠(H=260m)を越えて大坊エイドで先行していたzephiyamaさんに追い着きしばし雑談。深夜の山中を10キロ強単独走して来て、ここまで長くってきつかった~というような表情。ここに来る途中の緩い下りで先行していたクニリンとも遭遇。脚の調子が思わしくないとのことでペースを落として走ってました。去年の140キロでは素晴らしい記録で走った実力あるランナーだけど少し心配でしたね。

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ここでは具たくさんの味噌汁を頂いてほっとひと息つきます。

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午前5時半近くになり夜明けが進んで辺りは明るくなってきたので、ヘッドランプはリュックにしまってお粥が名物の海湧食堂を目指します。

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新大坊を左折して油谷大橋を渡り油谷湾沿いのコースとなり、いよいよ山口県の北西部に位置する北長門海岸国定公園沿いの2日目のメインイベントである俵島、川尻岬、立石観音、千畳敷へと向かうことに。今までは暗い山の中を走って来たけど、やっと海が見えるようになって風光明媚な山陰の海や棚田に脚の疲れも癒されるかも!な~んて甘い思いはすぐに打ち消されます。

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ゆるいアップダウンが続くのでなかなか食事にありつけない。

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【5月3日(木)午前6時02分 海湧食堂(85km)到着】

やっとのことで2回目の食事が出来る海湧食堂にミチヒロさんと着き、食堂でお粥を頂き、この先の油谷中学に荷物を預けているので着替えに行きます。ミチヒロさんは何も預けてないのでゆっくり先に行くことに。

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海湧食堂から約150m離れた油谷中学で荷物を受け取りソックスとTシャツを着替えてリフレッシュして先を急ぎます。ここに最初に寄らずに半島を1周して後で寄ることも可能。ただし、荷物の受け渡しは3日の午後2時までなのでどうするかは各ランナーの体調と作戦しだいですかね。

■ 山陰の美しい海と起伏が激しいコース ■

俵島(97k)川尻岬(107k)立石観音(117k)千畳敷(124k)

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今の心情を素直に表現しているような向津具(ムカツク)半島の油谷島先端にある第1CPの俵島までは正式には時計回りの1周コース。ただ、ここもCPまで北側の反時計回りの折り返しコースを走るランナーもいました。距離的には後者のコースが短いけどアップダウンは厳しい。私は正規ルートをたどります。

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【5月3日(木)午前8時11分 CP1俵島(97km)到着】

途中のコースでミチヒロさん、zephiyamaさんと合流。いやいや小刻みなアップダウンに私はヘロヘロ状態だけど、お二人とも力のあるランナーだからまだまだ元気な様子。ここではおばちゃんが独りで給水をしてくれていました。

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スタートから97kmを約14時間かかってやっとチェックシートの1番目にパンチで穴を開けることができましたよ。うーん、この先どうなるの?まだ半分も来てないよ!こんなにアップダウンが多いなんて聞いてないぞ!と徹夜の鈍った思考回路でも少々先行きに不安を感じてきます。まっ、とにかく先に進むしかないんだよね。残りの距離を考えてネガティブになるより、次のエイドだけ目指して前向きに行くことにします。ただ、懸念していた左膝がこの辺りから鈍痛を感じるようになってきたんですよね。膝よ頼むから最後までもってくれよ!って祈る気分。

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油谷島から望む油谷湾に浮かぶ小島が周囲900m高さ30mの俵島。念のために、あそこにCPがあって泳いで渡ってチェックを受けに行く、なーんてことはありませんのでご安心を。

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海を横目で見ながら走れるシーサイドコースはきれいだけど、相変わらずのアップダウンで特に下りになると左膝が疼いてきます。

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農協三叉路手前で往路のアロハさんとやっと会えました。調子はだいぶ回復してきたみたいで我々より約1時間の遅れまで追いついて来ましたね。経験豊富なウルトラマンなので徐々に調子を上げて追い越されるのも時間の問題。

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農協三叉路を左折して第2CPの川尻岬へ。この手前で自己責任でリュックをガードレールに引っ掛けて手ぶらで俵島へ向かうランナーもいましたよ。

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川尻岬への往路で先に走っていた復路のことみさんと遭遇。エイドでしっかりカレーライスを食べたということなので食欲あるなら問題なさそう。最後まで粘って諦めない根性があるウルトラウーマンなのでまだまだ大丈夫でしょうね。

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【5月3日(木)午前9時45分 CP2川尻岬(107km)到着】

−第1関門3日午後1時−

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沖田食堂で2つ目のチェックをして食券でカレーライスをもらいます。去年の140キロの時は前半に水分を取り過ぎてレース中は終始食欲がなかったけど、今回は胃腸の調子は全く問題なく食欲旺盛なので、いつもはカレーは胃にもたれるので消化に良いうどんにしているけどきれいにたいらげました。ここのカレーはすっごくうまかった!

左膝の状態が思わしくないので、ここのボランティアの方に痛み止めの薬(ロキソニン)を2錠もらう。過去の100キロのウルトラのレースや24時間走では痛み止めを飲んで走った経験なし。幸いにも必要になるほどの状態になったことがないのと、なんだか飲むと自分に負けた気がするんですよね。薬で痛みをコントロールすれば問題なく走れるかもしれないがその後、脚のダメージが最悪になることも予想される。でも、萩往還を完踏するために2年間も準備してここまで来た勝負レースなんだから、走後に故障して少々走れなくなってもいいだろう!左膝の状態を考えるとまだまだ150キロ近くあるので迷わず食後に胃薬と痛み止めを1錠づつ飲んで出発。zephiyamaさんは足にまめができて不調とのことなのでミチヒロさんと先に行かせてもらいます。

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油谷、川尻地区は緩やかな山の斜面に海に向かって作られている棚田の風景がとてもきれい。遠くにこれから上ることになる千畳敷がうっすらと望めます。

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この鳥居をくぐると完踏できる!という萩伝説があるのかないのか分からないけど、時には神頼みも必要なので無事完踏を祈願して一応くぐっときました。

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【5月3日(水)午前10時52分 シーブリーズ(112km)到着】

大浜海水浴場にあるカフェが飲み物だけのエイドになっています。昨日の夕方から体内時計に逆らって一睡もしないで走り続けているけど、まだ気持ちが張っているためか不思議と眠気はほとんど感じない。今後に備えて食券でアイスコーヒーをもらいます。

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日本海の紺碧の海はしばし見とれてしまうぐらい美しい。ただ、砂浜にはちょいとごみが多かったのが残念。

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遠くに見える立石漁港前の切り立った岩場が第3CPの立石観音。

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【5月3日(水)午前11時47分 CP3立石観音(117km)到着】

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さて!これから千畳敷(H=330m)への激しいアップダウンコースになるので、上り口手前の売店でソフトクリームを買って胃袋とついでに頭も冷やします。ここまでずっと並走して道案内をしてくれたミチヒロさんが足首に痺れが出てきたので無理せずゆっくり様子を見ながら行くとのことでエールを送って仙崎までこれから単独走。やはり250kmという超耐久レースでは、たとえ体調が良くても途中でどんなアクシデントが起こるのか想像がつかないほんとに難しいレース。

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ここから上りの始まり。

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上ればもちろん今度は下り。でも、川尻岬の沖田食堂でもらった痛み止めが効いてきたみたいで下りで左膝の嫌な痛みを感じなくなっていい傾向。

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私設エイドを出してくれていたランナーに聞いたら、あそこに見える風力発電の風車のブレードがある場所が千畳敷の頂上とのこと。えーっ!まだまだ上らないといかんのかよ凹。全て歩きであそこまでいったい何時間かかるの??

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山口版奥武蔵のコースというような起伏の激しいコース。上りの勾配もけっこうきついのでここまで100キロ以上走ってきた疲労の蓄積した脚には相当に堪えます。もちろん上りは全て歩きで下りや平坦部分のみ走ることに。ただ、歩いていると脚の負担は軽減されるけど、時間の経過が遅くてどんどん頂上が遠ざかって行くような感覚になり気分的には辛くなってきます。

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千畳敷1キロの看板を左折。でも、1キロ以上は確実にあるらしい。

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最後のきつい上りは気合で克服。もちろん歩きで。

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【5月3日(木)午後1時08分 CP4千畳敷(124km)到着】

−第2関門3日午後5時−

ヘロへロになりながらCPを探していたら「ヒロさ~ん!」と声をかけられたのでびっくりして振り返ると、なっ、なんと東京マラ前夜祭でご一緒してからの走るブログ仲間であり明日70キロの部へ出場する地元ランナーのカメKAYOさんがわざわざ車で応援に来てくれたので嬉しかったですね。千畳敷の上りに苦しめられたので、サプライズ応援に元気もらいました。やはり応援は力になります!

千畳敷は標高330mの高台に広がる草原で風が強く吹くけど眺めがとてもいい所。4つ目のパンチを押してもう半分きたよね!とポジティブに考えて今度は西坂本エイド目指して長い下りを走ることになります。

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千畳敷のCPからはショートカットのこの階段を下りてコースへ出ます。今までの上りは全て歩きだったので、今度は気合を入れ直して好きな下りをちゃんとランでうっぷんを晴らすかのように飛ばして行きます。

■元気な中学生達の応援 西坂本エイド(129km)■

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【5月3日(木)午後1時43分 西坂本エイド(129km)に到着】

千畳敷から一気に下りを駆け下りてくると、コース脇に立っていた小学生があの先がエイドです!と教えてくれて一緒にエイドまで並走。西坂本エイドでは、地元の中学生が疲れたランナーへ元気に名前をコールして独特なエールを送って出発するウルトラマンを送り出してくれます。

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集会所の中ではカップ麺やパンなどの軽食もありました。カメラを向けるとちょっと表情が硬かったので、は~い!写真撮るから笑ってね!パチリ!

☆やっと完踏レポもハーフ過ぎました(汗)で、次回にまだまだつづく☆

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コメント

いい写真沢山あるね!!

投稿: aloha!moana | 2007.05.10 05:32

コースの雰囲気が伝わってきて実に良いです。向津具半島大胆な名前ですねぇ。
これだけ要所要所で写真を撮れる心の余裕もすごいです。

投稿: payuta | 2007.05.10 06:40

ここまでの様子だと、しっかり食事が採れたことが、完走の大きな要因だったように思えますね。

投稿: まさ | 2007.05.10 07:34

この写真たち・・・・参戦中に写されたのですよね?
なんだか、萩往還のご案内☆ みたいに、とても魅力的です。
こちらまで参加した気分で、大興奮ですよっ!!!
ああっ・・・続きが気になる・・・。

投稿: ハウオリヤコ | 2007.05.10 09:44

 先ずは、完踏おめでとうございます!!疲れはとれましたか?私は既に来週の糸魚川モードに切り替えて、頭はすでに自転車野郎モードです(笑)糸魚川まで撃沈したくないから、万全の体制でのぞみます。さて、写真ほんっときれいですね。やっぱり宗頭までは歩いてでも行けばよかったなぁ・・と多少後悔・・。シーブリーズへ到着する間に見える日本海は、それは絶叫ものだと聞いています。来年は私も必ず見ることができるよう、1年じっくり精進いたしまする!

投稿: クニリン | 2007.05.10 10:22

すごいよ、ヒロさん、やっぱり長いし、まだ半分なんでしょ。車でドライブしてるんじゃないんだよね、寝ずに通して、ランプしまって・・・ああー、もう読んでるだけでいいや。で、また走り出してる、ああー、足が、意志が、すげえ、ウルトラ、はるかとおくに思うもの。それにひきかえ、とわれとわがみを省みるすばらしい機会でもあります、so motibvated です、ありがとうございます、つづきも期待してます。

投稿: shobun | 2007.05.10 11:00

どのレースでも女の子の写真は必ず撮っていますね(^^
さすがだ~(笑

投稿: こじろう | 2007.05.10 12:25

向津具半島の名前は参加された皆さんきっと同じこと思いながら走ってたんでしょうね(笑)
これだけたくさんの写真とレポートを見ているとまるで自分も参加していたような気分になります☆
カワイイ笑顔の写真でのその2の〆もいいですね~。つづきが楽しみです。

投稿: ☆ユリラックマ☆ | 2007.05.10 13:22

はじめまして!
アヲヒコさんに紹介してもらいました
大阪のryuji1962です

完踏おめでとうございます!
アヲヒコさんより道中お会いすれば
エールをとお願いされていたのですが
私たちより遥か前方でした!

それにしても凄まじいですね!
海岸沿いは景色がよさそうですが
アップダウンがあるんですね
白いゼッケンに憧れ
来年の参加を決意しておりますが
この完踏記は拝見させていただき
かなり怖気づいております!

続きを楽しみにしています

投稿: ryuji1962 | 2007.05.10 18:21

>アロハさん
胃の調子は完全に回復しましたか?歩きが多かったので写真はかなり撮りましたね。

>payutaさん
これからレポ進むにつれて余裕が無くなってきて画像も少なくなって
きますよ。来年の参考にしてくださいね。

>まささん
ウルトラは食べれなくなるかなりと苦しいので、今回は終始胃腸の調子が良かったのが勝因のひとつですね。

>ハウオリヤコさん
代々木RCのメンバーさんが参加する時の少しでも参考になればとかなり詳細にレポするつもりですよ。でも、自分もまた走った感覚になって疲れたりしてね^^)

>クニリンさん
どーもありがとう!日本海の景観は良かったですよ。今回は残念な結果でしたが、来週の糸魚川で悔しさを晴らしてくださいね。ガンバレ!

>shobunさん
確かにお萩のフルは走り応えあり過ぎるほど長かったし、呆れるほどのアップダウン地獄でしたね。TTR50期待してますよ!

>こじろうさん
女子の写真以外でもいい絵いっぱいあるでしょが^^)。

>☆ユリラックマ☆さん
少しでもレースの雰囲気が伝わればレポした甲斐があるますよ。
アップダウンばかりでほんとにムカツク半島でしたよ^^)。

>ryuji1962さん
コメントありがとうございます。
アヲヒコさんから大阪の走友が140に参加しているという連絡もらって
いたんですが、レース後に気づいたしだいでお会いできず残念でした。

来年250参戦ですね。私も去年、白ゼッケンの鉄人達の走りに刺激されました。とても走りごたえのあるタフなコースが100キロ近く走らされて脚を使った後にこれでもか!と襲ってきます。
でも、140完踏されたランナーなら問題ないですよ。

投稿: ヒロ児玉 | 2007.05.10 21:38

確かに、千畳敷過ぎの下りは、明らかに周りの人と比べ物にならないほど速かったですね^^
地元なので、「あの道、この道・・・」とコースが多少わかるので、完踏記を読んでいて楽しいです♪
立石観音~千畳敷まで行ったのなら、ぜひ潮吹き岩まで行って欲しかったです。打つ寄せる波が、岩場の穴を通って鯨の潮吹きのように、プシューっとなるんですけど・・・。
来年はコースに入れてくれないかしら。。。

投稿: カメKAYO | 2007.05.10 21:44

>カメKAYOさん
千畳敷の上りを全て歩き通したので下りはその分余力が残っていた
みたいで。あっ、もちろんサプライズ応援のおかげでもありますよ^^)。

それで、来年はもちろん140への挑戦でしょう??潮吹き岩もコース
になるように会長にお願いしときます。

投稿: ヒロ児玉 | 2007.05.10 22:17

いや~~楽しくて綺麗で一気に読んじゃいました!僕は大会中カメラを持っていなかったので、女房に説明しながら自慢しましたよ(笑)。。でも恥ずかしながら覚えていない場所も多々あって・・(汗)きっと無我夢中でわからなくなっていたんでしょうね。これだけの写真を撮りながらしっかり把握してるんだから、ヒロさんやっぱ相当に余裕があったんだろうなぁ~~。。脱帽です!!前半調子こいてた自分が恥ずかしいぃ~~!!続きが凄く楽しみだけど、これだけの文章を書くのはとても大変でしょうから、時間があるときにゆっくりやってくださいね。。

投稿: zephiyama | 2007.05.11 10:44

>zephiyamaさん
いやいやそんな余裕は無かったんですけど、取り合えず写真で残しておくとその時の記憶がよみがえってはきますね。レポはウルトラペースで仕上げていきます。

投稿: ヒロ児玉 | 2007.05.12 01:33

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