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2007.05.07

第19回山口100萩往還マラニック大会250km完踏レポート  その1

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【 写真は萩往還公園にある維新の志士達の銅像(左から山縣有朋、木戸孝允、伊藤博文 】

「平成の志士を目指して!-2年越しの挑戦」という旗を立てて、去年「第18回山口100km萩往還マラニック大会」の140kmの部に初参加し、峻険な峠や睡魔に苦しみながらもなんとか完踏できて今年は満を持して250kmの部へ参戦。萩往還は、ウルトラマラソンの世界に魅せられたランナーなら誰でもコースや条件が過酷なだけにチャレンジ精神を大いに刺激され、避けては通れないレースであり、ここを完踏することは憧れに近いものを感じさせてくれます。

私は2004年からウルトラを走り始めて、ウルトラと名の付く大会は16レース(100kmは8レース)を経験しているけど、去年この大会に初めて参加してみてヘッドランプを装着しての夜間走やコース地図を片手に自分自身を頼りチェックポイントをたどるなど長距離を時間内に走るだけではなく、コースアウトの不安や睡魔との闘いもあるなど今までのレースでは体験したことのないオウンリスクが要求される独特な雰囲気のある大会でした。

140kmを完踏した後は、当分走りたくなくなるような厳しさだったけど、時間が経つにつれてまた挑戦したくなるなんて独特なハギーな雰囲気がそうさせているのか?萩の魔物にとり憑かれてしまったのか。。。レース前には250kmの部のコース地図やエイドの場所と区間距離に観光名所、エイドの名物などを完全に頭に叩き込み、3日間ほとんど寝ないで走ることになるので、GWは9連休にして大会前は十分な睡眠&コンディションづくりに怠りなし。ただ、不安材料は1月の宮古島の後から左膝裏の違和感が無くならないので、一番肝心な追い込んだ走り込みが出来ていないこと。でも、焦って無理に距離を踏んで悪くなってしまったらしょうがないのでそこそこの鍛錬で1週間前にはほとんど調整ラン程度で脚は疲労もなくとても軽い感じ。

超長距離耐久レースである250kmの部は最後は走力よりも気力、精神力勝負の要素が重要だと思うので、走り込み不足は気にせず気持ちで臨むことにしました。それと、心強い味方は、応援してくれている多くのランニング仲間や一緒にレースを走る走友がいること。萩往還を6回完踏しコースを熟知しているアロハさんが俵島(97km)までリードしてくれるもの嬉しいかぎり。

去年140kmの部でゴールから萩市内まで往復しているのでコースは今でも鮮明に覚えており、仙崎(142km)から萩城前(195km)に入るまでの夜間走区間で他のランナーと会話しながら完踏への同行の師、水先案内人を探しながら走るつもり。第2トランジットである宗頭文化センター(175km)へ5月3日の午後10時までに到着して遅くても午前0時前に出発すれば夢の完踏がきっと見えてくるはず。

■スタート前の3つのミス■

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去年同様レース当日の5月2日(水)に新幹線と在来線で午後に山口入り。天気は曇りで暑さもそれほどでもなく絶好なレース日和。瑠璃光寺本堂にて受付を済ませて山口県教育会館での説明会後に荷物置き場で背負う荷物やトランジット2ヶ所に置いておく荷物を準備をしていると、隣の萩常連ランナーから「重そうだけどリュックに何入れてるの?出来るだけ軽くした方が楽でいいよ」とのアドバイス。常連さんのリュックを見せてもらったらライトと防寒着ぐらでほとんど何も入ってないのにはビックリ。途中にコンビニや自販機があるというので、持ってきた非常食を一口ようかん1個だけにしてトランジット行きの荷物へ入れ直すことに。

そしてここで3つのミスをやらかしてしまう。①足の指先にワセリンを塗り忘れる②ロングタイツの上にポケットがある方が便利がいいので山用のベルト付きのハーフパンツの重ね着③宗頭へ置く予定だったレースでいつも履いている軽くてサイズが少し大き目のランシュー(カヤノ12)の入れ忘れ。これが後々後悔することに・・・。

■和やかな雰囲気のスタート■

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今回一緒に走る仲間は、萩往還を知り尽くしている最初の水先案内人であるアロハさん、去年140kmの部に参加したサブ3ランナーzephiyamaさん、スパルタ挑戦のことみさん、この2週間後に糸魚川300kmのバイクレースに参戦するクニリン、去年250kmを完踏したランニングのグランドスラマーミチヒロさんと私の6人でペースが合う間は並走して走ることにしたので緊張もせずに和気あいあいと(この時までは)ピクニック気分で第1ウェーブの列に早めに並びます。ミチヒロさんは最終ウェーブから追いつく予定。コース経験者が2名もいるのはとても心強い。

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完踏の女神犬になるのか?こいつも一緒にお供することに。

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元気な状態の時に念のため1枚。気合はバリバリ入っているんです。

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ランナーが続々と瑠璃光寺のスタート地点に集まってきます。

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5月2日(水)午後6時に「えい!えい!おー!」のかけ声と共に第1ウェーブのスタート。スタートは並んだ順番で5分毎に50名つづのスタート。250kmの部の関門は6ヶ所でウェーブスタートの時間は考慮されないので一番最初にスタートした方が関門時間に余裕があるからとのアロハさんの提案でした。

■萩往還の序盤編 スタートから豊田湖(57km地点)■

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話しながらのゆっくりペースで13km地点の上郷エイドを目指します。まだまだ序盤戦なので余裕の表情。

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約30分も走ると徐々に日も落ちて夕焼けを眺めながらのラン。

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コースの曲がり角にはこのような白線が目印になっています。明るいうちなら分かるけど夜間は見過ごしやすい目印。ただ、睡魔に苦しんでいる時は昼間でもしっかり見逃します。

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【5月2日(水)午後7時23分上郷駅前エイド(13km)に到着】

辺りは日も暮れて漆黒の闇につつまれてきます。

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給水とバナナ、パンでエネルギー補給。クニリンとことみさんは先に行くとのことで、ここからは男性4人旅。

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山口秋吉台自転車道は街灯もなく暗闇の中をヘッドランプを頼りに走ることになります。

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【5月2日(水)午後8時21分湯ノ口エイド(21km)に到着】

暗くなって少しペースが上がってきたので、長丁場だけに私は自分のペースで遅れ気味に3人に着いて行くことに。

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走り出して2時間半近く経過しそろそろ空腹を感じていた時だったので、このエイドには嬉しいことにおにぎりが置いてありしっかり3つも頂き元気になりましたね。

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【5月2日(水)午後9時25分 下郷駐輪場エイド(27km)に到着】

エイドで休憩している時は汗が冷えて少し寒さを感じるも走っている時は全く問題なく逆に汗が吹き出てきます。この近くにはカルスト台地の秋吉台、大鍾乳洞の秋芳洞がある場所なんでしょうが夜間だと景色を楽しめず残念。暗闇の田圃の中を走っていると、真夏のセミの大合唱のような物凄い数の蛙の鳴き声が聴こえてきて一種不気味な雰囲気。

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【5月2日(水)午後11時40分 西寺エイド(43km)到着】

やっとフルマラソンの距離を走ってきましたね(汗)。さすがに脚は重たくなってきたのでここではストレッチをしながらゆっくり休憩。ここまではコースは平坦でランナーもまだかたまっていて街灯もある所を走ることが多いのでコースを間違える心配はなし。

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西寺から初めてきつい上りになるので歩きで行くことに。途中、アロハさんが胃の調子が悪いとのことでzephiyamaさん、ミチヒロさんと3人でゆっくり先行。上りを歩きで克服していると少し眠気が襲ってきたけどまだまだ大丈夫。レース前4日間はほんと良く寝たからね。

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この辺りで日付が変わり、上りのピークでアロハさんを待ちながらの休憩。どうも胃の調子が回復しないとのことでここから3人旅になります。水先案内人はミチヒロさんへバトンタッチ。歩きになると途端に寒さを感じてくるので、萩対策用に思い切って購入したゴアテックスの軽量レインウェアーは防寒着にもなり蒸れなくて非常に良かったです。

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【5月3日(木)午前1時48分 豊田湖・山本ボート(57km)に到着】

T字路を左折して豊田湖を右手にしながら三叉路を鋭角に右折するとゆるい上りでなかなか見えてこないので少し疲労を感じていたらやっと到着。昼間だったら豊田湖の美しい景色が見れるのに漆黒の闇の中ではしょうがない。

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お店に入るとすぐに到着時刻を記帳します。

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すでに多くのランナーで店内は満員。ここでは、チェックシートの食券で初めて食事が出来るエイド。お腹がかなり減っていたので温かいうどんとおにぎり2個を一気に完食。ここのうどんは薄味の出しが効いていてなかなか美味しかった。12年連続完踏しているクニさんが隣のテーブルだったので、ここまではいいペースではとひと安心。zephiyamaさんは先に行くということなので、当初6人で走っていたのにいよいよここからミチヒロさんと2人旅。

スタートから豊田湖エイドまでのコースは、何ヶ所かアップダウンはあるものの全体的にほぼフラットで約5km毎に給水・軽食が置いてあるエイドがあるので休み休み走れコースを間違うこともまずない、萩往還のウォーミングアップ区間と言ってもいいのでは。本当の萩往還の怖さ、難しさを身をもって体験して悪戦苦闘することになるのは実はここから先なんですよね。豊田湖からはエイド区間が約10km前後毎と長くなり、行けどもなかなか到着しないエイドに精神的に疲れ、標高は低いけどゆるいアップダウンが延々と続くようなコースの連続にかなり凹んできます。

萩往還の本番編は次回に。。。

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コメント

私アロハは、宗頭を午前1時に出発しました。

ご近所ランナーさんと2階で偶然遭遇。午前10時30分ごろ出発したようです。


寝る場所も近いので、一緒にスタートすればよかった。
少し寝すぎましたかな?(笑)

投稿: aloha!moana | 2007.05.07 23:12

>アロハさん
萩では諸々大変お世話になりました。序盤戦から胃の不調だったら普通のランナーはリタイアなのに、経験豊富なアロハさんは最後はちゃんとまとめちゃいましたね。お疲れさまでした!

投稿: ヒロ児玉 | 2007.05.08 00:40

うわぁ、これがウォーミングアップですか。
じっくり書いてください。わくわくどきどきです。

投稿: すうざん | 2007.05.08 01:19

おもしろい。とってもおもしろいですよ。
続きを楽しみにしています。

走ってみたいな……。

投稿: chama | 2007.05.08 05:55

おっ、早速始まりましたね!わくわく~!!

投稿: wiwi | 2007.05.08 07:44

写真をいっぱい撮ってそうで楽しみですなあ。

投稿: マハロ菊池 | 2007.05.08 07:50

ただただ・・・・感動・・・。
引き込まれ、一気に拝読しました。
続きがとっても楽しみです!

投稿: ハウオリヤコ | 2007.05.08 12:44

わーい♪完踏レポート始まりましたね!
つづきを読むのが楽しみです☆

投稿: ☆ユリラックマ☆ | 2007.05.08 13:39

ちゃんと辛さを強調して、あんまり魅力的に書かないでくださいね。出たくなっちゃうじゃないですか(笑)

投稿: payuta | 2007.05.08 16:34

Alohaが進呈しました犬神様。

その〜〜犬神様も無事に瑠璃光寺に辿り着いたのでしょうかね?

投稿: ALOHA!MOANA | 2007.05.08 17:04

>すうざんさん
ウォーミングアップ区間でもぅすでにヘロヘロだったですよ^^)。

>chamaさん
お台場24時間走に出場していたウルトラマンが多数でてましたよ。

>wiwiさん
来年のためにしっかりコースを予習しておいてくださいね。

>マハロさん
もぅーデジカメと携帯で撮りながらアップしながらのレースだったので大変でした。

>ハウオリヤコさん
危ない世界に共感してもらいどーもです。お仲間に入りませんか^^)

>☆ユリラックマ☆さん
もしかしたら140キロの部に出ていて何処かですれ違ってたかもしれないのにね。

>payutaさん
もうウルトラの世界に両足突っ込んでしまってるから避けて通れませんよ。

>アロハさん
犬神家の一族でも頭に電気つけて走ってましたね^^)。

投稿: ヒロ児玉 | 2007.05.08 22:23

ここまでを見る限りでは、きつさはみじんも感じず、かなり楽しそうに見えます。
続きが楽しみです~♪

投稿: ネオス | 2007.05.09 00:10

来年以降参加の参考にさせていただきますよ(^^

投稿: こじろう | 2007.05.09 01:53

ヒロさん、完踏おめでとうございます。
わたしはいろいろアクシデントもあり、めげずに頑張りましたが数分及ばず、時間外でのゴールとなりました。
下痢が止まらず、トイレでのロスタイムが大きくひびきました。
宗頭は午前3時17分くらいに出発、天花畑に5時30分でした。
ヒロさんにもスタート辺りでお会いしてたかもしれませんが、ゼッケン番号とか覚えてなかったので挨拶もできなかったのが残念です。

投稿: YOKKO | 2007.05.09 10:49

>ネオスさん
出だしはマラニック気分で楽しかったんですけどね。
これからご期待通りにかなり苦しめられますから^^)。

>こじろうさん
140の深夜の往還道はなかなかスリリングで良かったでしょう。
参考になるか分からないけど250は一度体験して!

>YOKKOさん
どーもありがとうございます。去年のブログ参考にさせれもらいましたよ。数分及ばすとはとても残念。でも、体調不良にもかかわらず瑠璃光寺まで帰ってきたなら立派な完踏ですよ。250キロは凄くいい経験値アップになりました。

投稿: ヒロ児玉 | 2007.05.09 22:50

こんにちは!
ご無沙汰しておりました。

淡々とがんばって完走されたようですね。

つづきを楽しく拝見させてもらいます。

投稿: むろぴい | 2007.05.12 14:47

>むろぴいさん
念願だった萩往還を後半だいぶ苦しみましたが完踏できて良かった
です。

投稿: ヒロ児玉 | 2007.05.12 23:55

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