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2006.11.14

走る小説家

001_3 先日、本屋さんで何気に目にとまった本がこの「ひとつ、村上さんでやってみるか」(朝日新聞社)というインターネット本です。村上春樹さんが、今年の3月から6月まで期間限定で「村上朝日堂」というタイトルのホームページを開設し、そこに寄せられたメールへ氏が返事を出したものをまとめたものなんですよね。

深刻な相談事から思わず吹き出してしまう質問に対して、ウイットに富んだ返事や時には真剣なアドバイスもあり、村上ファンならずともなかなか気軽に楽しく読めるんじゃないでしょうか。

今年3月に「フランツ・カフカ賞」を受賞されて、日本人では川端康成、大江健三郎につぐ3人目のノーベル文学賞受賞か?なんて、なにかと話題になっていましたけど(結果は残念でした)、正直、今までに読んだ村上作品はかなり以前になるかな~「ノルウェイの森」ぐらいで(この本にはかなり癒されました)、大書店の販売戦略にハマッて大積みしてあった「海辺のカフカ」を購入してゆっくり読もうと思っててまだそのままという状態。

所詮その程度なんで、ここで村上春樹作品を論じることはおこがましいんですが、ランナーでもある村上春樹には以前からかなり興味があったんですよね。健康のために趣味程度にジョグしているのかなーって思っていたら、いやいやどうして・・・去年11月の「ニューヨーク・シティーマラソン」を完走し、今年4月の「ボストン・マラソン」は7回目の完走。30年間も怪我なくフルマラソン27回をすべて完走されている本格的なベテランランナーだったのにはびっくりでした。

「ボストン・マラソン」は、今年110回を数える世界一古い伝統と格式あるマラソンレースで、市民ランナーにとっては、参加資格である年代別標準タイムがかなり厳しい大会ですからたいしたもんです。ちなみに村上さんの年代の55歳から59歳の参加標準タイムは3時間45分になります。

冒頭の本の中で、ランナーからの質問も5つぐらいあったので、初めに拾い読みしていたら、「あれ!?代々木RCのメンバーさんの質問を発見!」。まだ私がウルトラの世界へ足を突っ込む前に、お互い未知のウルトラへどっちが先に!なーんて勝手にライバルとしていたハルキストの女性ランナーさんでした。いやいや、最近クラブノートに書き込みがないからどうしたのかな?と心配してましたけど・・・その後もコツコツと走ってますかね?憧れの人からメールの返信がきてさぞや嬉しかったのでは。ってこのブログは見てないよね~。

マラソンのタイムに関する質問に対して「人それぞれの生き方があるように、それぞれの走り方があります。たとえ素晴らしいタイムを出したとしても身体を壊してしまったら、大きな楽しみを損なってしまうことになります。長いあいだ続けるということが大事なのだと僕は思います。」というフレーズがとても心に響きました。明日からひとつ、村上ワールドにハマってみますか。

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コメント

「海辺のカフカ」は結構いけるっすよ....ってか、めちゃ面白いっす♪
でも、氏のフルのベストタイム.....って、色々調べてみても良くワカンナイっすよね。
「うずまき猫のみつけかた」によれば、「全然走り込みが出来なくて」かつ「調子が悪い」ボストンで、かろうじて3時間40分は切った.....って記述があるので、やはりかなりの実力者なのでしょうなぁ。

投稿: 「た」 | 2006.11.15 22:02

>「た」さん
この本の中での「ボストン便り」を読んで、いずれはボストンマラソンにチャレンジしたくなりましたよ。最近はトライアスロンにも参戦してるアイアンマン作家ですね。「海辺のカフカ」早く読まないと。

投稿: ヒロ児玉 | 2006.11.15 23:12

フルマラソンを走ること自体それだけでも相当にハードなスポーツですよね。僕はかなりきつくやっちゃうほうなので怪我とか心配ですが出来るだけ長く続けていければいいな~とは思ってます。ボストンは絶対に出たい大会の一つです!!

投稿: zephiyama | 2006.11.16 10:43

>zephiyamaさん
過去に故障で走れなくなった時期が何度かありましたけど、やはり辛いですよね。ボストンいいですねー。でも、私の場合は参加標準記録をまずクリアーしないと・・・。

投稿: ヒロ児玉 | 2006.11.16 22:23

こんばんは!

村上春樹さんのこの言葉が良かったです(^^)

 「長いあいだ続けるということが大事なのだと
 僕は思います」

マラソンということから、人生のあり方を垣間見られているんだろうなぁと感じました。

投稿: むろぴい | 2006.11.17 01:38

>むろぴいさん
他人に左右されることなく、あくまでも自分のペースを守って長く走り続けることに意義があるということは生き方にも通じますね。
今年57歳で、忙しい文筆業の傍らでフルマラソンを常に4時間切って走れるのは、普段から相当な努力をされてないとできないです。

投稿: ヒロ児玉 | 2006.11.17 23:06

村上さんは前は千駄ヶ谷に住んでたのかお店をやってたかで、神宮外苑の周回道路あたりを走ってたみたいですね。

投稿: マハロ菊池 | 2006.11.18 17:19

>マハロさん
まだ作家デビューする前に、千駄ヶ谷でジャズ喫茶店を営業していたらしいので、神宮外苑辺りが練習コースだったんですかね。

投稿: ヒロ児玉 | 2006.11.19 23:10

ほ~!そんな言葉をかかれていたとは・・・

>たとえ素晴らしいタイムを出したとしても身体を壊してしまったら、大きな楽しみを損なってしまうことになります

私もこの言葉をかみ締めながら走り続けます。いままで村上作品を読んだことがなかったのですが、ちょっと興味を持ちました。

投稿: あくび | 2006.11.22 17:19

>あくびさん
ランナーとして同じ価値観を共有している村上さんへ親近感を感じたので、今まで歴史小説一辺倒だったんですけど、ちょつとハマッてみるつもりです。お互いマイペースで走って行きましょう。

投稿: ヒロ児玉 | 2006.11.22 22:36

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