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2006.05.09

第18回山口100萩往還マラニック(140km)完踏記②

P5040002 ■峻険な板堂峠越え■

福祉センターから天花橋右折橋を渡り、緩い上りの舗装道路を約40分も走って行くと、天花畑(てんげはた)でいよいよ板堂峠の最高点まで約3キロ続く、萩往還の入り口にさしかかります。(写真は入り口に建っている石碑)

真っ暗闇なのでライトがないと全く何も見えません。下はゴツゴツとした石畳なので、しっかりヘッドライトで足元を照らして集中して行かないと足を捻りそうな非常に登りにくい峠道。

全てが石畳ではなく、小石混じりの道だったり、砂利道になったりといろいろ。徐々に勾配もキツクなり歩いて登るのもひと苦労。でも、夜天を見上げるとものすごい数の星のシャワーにおもわず感動!感激!しばし脚の疲れも忘れることができましたね。昨夜は火玉という大きな流星も見られたらしいです。

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まだ二人とも睡魔にも悩まされることもなく元気。でも、ここに一人で入っていたら、心細くてたまらなかったでしょうね。「ここはまさか熊なんか出てこないよね?」と確認すると、大丈夫とのこと。

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萩往還の石畳は、雨水によって表面の土が流されることを防ぐために設けられ約400年の風雪に耐えた歴史のなごりです。

幕末の明治維新の志士達は、天下の風雲に臨むため、深夜に自分の健脚だけを頼りにこんな険しい峠を寝ずに越えて、時には武士にとって最大の重罪覚悟で国抜け(脱藩)もしていったのだろうなと維新の風を感じながら歩きで登って行きます。

■駆け下りてくる荒武者■

しばらく往還道の登りにてこずっていると、黒豹のようにしなやかに上から悪路を軽快なピッチで駆け下りてくる制限時間48時間250キロの部のトップ選手とすれ違います。「おーっすごい!がんばってください!」と思わずエールを送ると、前日2日の夕方から夜を徹して31時間以上も走っているので、髪は乱れ日焼けと不精ヒゲで真っ黒な顔だけど、眼光は鋭く荒武者のように精悍な表情で無言でうなずいて応えてくれました。後もう数キロで長い長いレースが終了するのでしょうけど、自然に賞賛する言葉しか出てきません。

■萩往還エイド大賞■

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板堂峠を越えていったん国道に出て長い下りを走っていると、「あの遠くに灯りが見える所に私設エイドがありますよ」と教えてくれた所は、温かいお茶と草餅を出してくれる夏木原キャンプ場前の売店の草餅エイド。ここのおばあちゃんの手作り草餅はとてもモチモチしていてアンの甘さもほどよくめちゃくちゃ美味しかった!福祉センターではあまり食欲がなく食べれなかったので、ここで大きな草餅1個を完食して元気に。おばあちゃんに萩往還140キロのコースのエイド大賞あげちゃいます。エイドの方々にお礼を言って先を急ぎます。

■佐々並エイド(往路58キロ)■

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5月4日午前2時18分に往路の佐々並市(ささなみいち)エイドに到着。ここのエイドは佐々並とうふが有名だけど、往路ではまだ用意できてなかったのでちょっとがっかり。まっ、復路に期待しましょう。

■明木市エイド(往路67キロ)■

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ここまで、地元ランナーのHさんのおかげで全くコースミスは無し。あと○○キロ行くと往還道に入ります・・・、この先は○○キロ登りであとは一直線の下りです・・・、この上の道を登ると右手に○○の跡があり、ここは毛利家の○○・・・。等など、終始走りながらコースガイドをしてくれるので、深夜に初めて走るヘッドライトの狭い視界の中での難コースも、先が読めてランに集中できて助かりました。私もまだまだ浅い経験ながらも、今まで走ったウルトラのレース評や自分の練習方法、装備品等のノウハウを彼に話しながら並走します。

佐々並から萩往還と国道を何度か繰り返し走り、また国道の下りをゆっくりペースで走っていると、徐々にHさんのペースが遅れてきたので気になるところ。私と同じで、速く走るよりゆっくり長い距離を楽しく走る方が大好きというウルトラ指向で、練習ではかなりロング走もこなしていたみたいだけど、なんせここが初ウルトラで、今現在自己最長走行距離を更新中なので、超長距離の洗礼を受けてきたんでしょうね。

少し一緒に歩きながら脚の回復を待っていると「自分にかまわずヒロさんのペースで先に行ってください」と言われ正直ぐぐっときました。22キロの英雲荘手前からずーっと並走してきたので、なんとか一緒に完踏したいという気持ちが強いけど、彼に精神的負担をかけてもいけないので断腸の思いで先に行かせてもらうことにします。

少し走っていると、前を行くランナーが「一升谷の石畳」へ入るコースが分からないかと尋ねてきたので、「すいませんねー私も初めて走るコースなんですよ」と話していると、追いついてきたHさんが「もう少しで右手に入り口があります」と。200mも走ると道路上に右方向を示す白線を発見。

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5月4日午前3時55分明木市(あきらぎいち)エイド到着。一升谷の直線が延々と続く長い下りの往還道には参りました。復路ではここが延々と登りになると思うとぞっとしてきますね。ここのエイドの名物はおまんじゅう。でも、やはり置いてなくて復路でガンガン食べてやるぞ!っと。ストレッチしながらバナナを胃袋に無理やり流し込んでいるとHさんが到着。「苦しくなっても気持ちがキレないように!最後は精神力勝負だからガンバッテ!」と励ましの言葉を残して萩の街へ走り出します。

< 次回につづく >

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コメント

夜間の山行は、山耐で経験済です。
慣れていないと大変ですが、萩往還はまだまだ初心者向けで・・・もっと凄いところはいろいろありますよ!!

今年、山耐に参加しませんか?

投稿: aloha!moana | 2006.05.10 17:57

なんか、もうここら辺からウルウルしてきましたよ。
続きは涙なしでは読めないかも......

投稿: 「た」 | 2006.05.10 23:19

>アロハさん
もっと凄いところは遠慮させてもらいます^^)
10月は2年に1回開催の「えちご・くびき野」に参戦予定なので、ハセツネは来年の楽しみに。

>「た」さん
私も最近涙腺がずいぶん弱くなってきましたよ。今日萩のオフィシャルサイトに完踏記録が掲載されたのでチェックしてみたら彼の名前が無かった(泣)。。。

投稿: ヒロ児玉 | 2006.05.11 00:07

やばい。
来年、出たくなってきた。

投稿: RASCAL | 2006.05.11 23:21

>RASCALさん
奥武蔵や秋田などの至れり尽せりのレースとは、かなり趣が異なり最初は戸惑いましたけど、凄く味のある素晴らしい大会なので来年ぜひ体験してみてください。

投稿: ヒロ児玉 | 2006.05.11 23:55

草もち美味そうですなあ。道案内してくれる人がいるとはラッキーでしたね。

投稿: マハロ菊池 | 2006.05.12 08:15

>マハロさん
地形図をコピーして自分なりの地図作成したんですけど、レース中は全く地図見なくてよかったから有り難かったですよ。

投稿: ヒロ児玉 | 2006.05.12 22:40

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