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2006.05.07

第18回山口100萩往還マラニック(140km)完踏記①

P5060006 ■緑鮮やかな瑠璃光寺五重塔■

5月3日午後に新幹線と在来線を乗り継いで、スタート・ゴール地点になる瑠璃光寺のあるJR山口駅下車。山口市は日本の県庁所在地の中で1番人口が少ないとは聞いていましたけど、新山口駅からは列車は単線でしたね。五月晴れの快晴の天気で少し歩くと汗ばむような気候。民家の軒先には元気よく鯉のぼりが晴天の大空を泳いでいます。

このレースが今年前半の勝負レースという気持ちで準備してきたので、ちょっと気合が入り過ぎてしまったのか、前夜早く就寝したにもかかわらずにam3時過ぎに目が覚めてしまい寝不足ぎみ。まーこんなこともあろうかと、行きは飛行機ではなく新幹線にしておいたので、4時間半のうちの半分ぐらいはゆっくり足を延ばして熟睡できたのには助かりました。

瑠璃光寺までのバスは1時間後ということだったので、歩いても20分ぐらいだけど、大荷物を背負っているので体力温存のためタクシー乗り場へ。「お客さんもアレ走るの?」「はい、徹夜で140キロを走りますよ」「いやー大変だねー。。。」と運転手さんは同情してくれるけど、まー好きでやってることなので^^)。夜はやはり冷え込む。昨夜は風が強くかなり寒かった。山口市から防府市までの国道262号線には峠は1ヶ所あるけどたいした標高ではない。ライトなしで歩いても夜間は大丈夫か?などなどタクシーの運転手さんから情報収集しながら受付会場入り。

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香山公園(こうざん)内にある、鮮やかな新緑の中に同化するようにそびえ立つ檜皮葺(ひわだぶき)総檜造りの瑠璃光寺の五重塔は、しばし見とれてしまうほど非常に美しく、歴史の重みが感じられる国宝の室町建築物でした。

■和やかな雰囲気の説明会■

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瑠璃光寺の正門奥の本堂の一角が受付場所。うっかりすると見過ごしてしまいます。

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15:00から歩いて10分ほどの県教育会館で70キロと140キロの部の合同説明会が行われ、同じ140キロの部に出場のzep-hiyamaさんと応援の奥様と合流してご挨拶。ひと通り説明や質疑応答も終わりお開きにというところで、壇上でずーっと寝ておられた(笑)実行委員長の小野幹夫さんがむくむくと立ちあがりとっても味のあるお話を延々としてくれました。

普通の人にはとうてい理解できない250キロだとか140キロなどのこの大会を最初から情熱をもって立ち上げてきた今年87歳になる方です。スタッフの方々は、昨日の250キロのスタートから不眠不休で選手をサポートしてくれているのでしょうね。「よう、おいでましたのぉ~」の言葉がと~ても印象的でした。

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受付会場から50mぐらいの所にある、毛利元就公の菩提寺である洞春寺(とうしゅんじ)が、35キロ・70キロ・140キロの部の荷物置場兼トランジットで預けた荷物の受け取り場所になっています。140キロの部に出場する選手は夜通し走るので、宿は取らずにここで着替え、荷物を置いて準備&休憩をしてスタートする選手が大半です。洞春寺でバタバタ準備をしていたら、偶然にもブログでやり取りしていたクニリンさんとお友達にお会い出来ましたよ。

■5月3日18時からウェーブスタート■

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スタート地点に並んだ順番で1グループ50名ぐらいのウェーブスタートになります。

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選手が手に持ってる袋は、コース途中にあるの第1トランジット(復路43キロ地点)になる山口福祉センターへ置いて行く荷物。ここへは各自が持って行くことになってます。私はスタート前に持っていきました。

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お互い初参加でコースに不安があるので、zep-hiyamaさんとどんじりの第5ウェーブの列に並びます。今までウルトラのレースは場数を踏んできたけど、初レースの時みたいな期待と不安が入り混じり、なんだか少し緊張してボーっとしている自分が・・・。hiyamaさんと「明日の18時までに絶対ここに戻ってくるぞー」と完踏のかたい握手をして我に返り、トップから遅れること約18分で瑠璃光寺境内からスタート。140キロの部のエントリーは230名。ブルーのBから始まるゼッケンを付けています。

■夕闇せまる国道を防府市へ■

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長丁場の耐久レースなので、スタートから体力温存でゆっくりペースで走ります。30分ぐらい走ると、信号待ちしているクニリンさんに追いついたので、その後約1時間ぐらいラン話ししながら退屈しないで走れてよかったですね。

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スタート地点から防府市の第1CPがある英雲荘・三田尻お茶屋跡を折り返す往復約43キロの区間は、国道262号線脇の歩道を走るので、街灯や車のライトの灯り頼りで、一番重たいヘッドライト、マグライト&交換電池等は山口福祉センターに置いてもいいかなと思ったけど、なんせ初めて走るコースなので一応リュックに入れて走ります。

必要最低限の荷物だけ持ち、後は福祉センターに置いて軽装で走るランナーも多くいましたね。一部真っ暗な旧道を約2キロ走るけど、手持ちのマグライトだけでよかったかも。コース全体でエイドが少ないので、この区間は道路沿いに自販機も多いけど、山に入ると当然ないので、ペットボトルやドリンクボトルは持って走った方がいいですね。

■しゃもじエイド(往路14キロ)■

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5月3日19時48分に最初のエイドであるしゃもじエイドに到着。ここでは、チェックシートに付いている食券でうどんが食べられます。往路、復路どちらで使用してもいいけど、復路では歩け歩け60キロの部組も合流して混雑するらしいので、先は長いので肉うどんをおかあさんに注文してゆっくり休憩。おにぎりとトン汁は食券なしでOKでした。

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約12分の休憩後にしゃもじエイドを出ると、誘導員に萩往還の石碑が立っている右手の旧道へ入るように指示されます。いきなり真っ暗で道幅が狭い旧道は、なんだか背筋が寒くなるような不気味な雰囲気の舗装路でライトなしではとても走れなかったですね。

写真の石碑は萩往還の入り口に必ずあり、ブログの冒頭の写真は完踏するともらえる、これを型どった木製の完踏賞です。

■地元ランナーとの幸運な出会い■

ゆるく長い下りを延々と走り、防府市内の中心街に入り信号待ちしている時に、ここまで走るペースが同じだったランナーへ「この大会は初めてですか?」と話かけてみると、な、なんと!彼(Hさんとします)は防府市が実家で、仕事先が萩市内の地元ランナー。普段この140キロのコース付近は毎日車通勤していてしかも、2年前に歩け歩け60キロの部で夜を徹して同じコースを歩いたという、萩往還道を熟知しているランナーでした。地元でこの大会出場する選手は少ないとのこと。

Hさんといろいろ話してみると、私の若い時みたいに礼儀正しい誠実な好青年だったので(笑)、ペースが同じ間は一緒に走りましょうということで、その後70キロ過ぎまで二人旅ができて本当に助かりました。深夜の漆黒の萩往還道の険しい峠越えでも、一度も地図を広げることなく全く迷わずに越えられたし、お互い励まし合いながら並走していると脚の痛みも忘れることができ、しかも山口萩地方の観光案内付きでもありました。多分一人であの往還道に入っていたら、迷走して精神的ダメージ受けて完踏は難しかったのでは。

■第1CP英雲荘・三田尻お茶屋跡(22キロ)■

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5月3日20時58分に到着。チェックシートに5つあるCPの最初にライターでパンチをしてもらいます。ここまで、休憩含めてキロ7分ちょいのペースはまずまず。ドリンクと軽食が置いてあったので給水&エネルギー補給して、最初の着替えができる山口福祉センターを目指します。

■しゃもじエイド(復路30キロ)■

5月3日22時03分到着。復路の長いだらだらの上りは少し脚にきましたね。ここではトン汁一杯と自販機でSドリンクをボトルに補給。しゃもじ手前の真っ暗な旧道は、斎場がある場所と聞いて不気味な雰囲気におもわず納得。この辺りまでは、吹く風が少し冷たく走ってる分にはいいけど、休むと途端に汗が冷えて寒さを感じます。

山口から防府のコースには、ポイントになる所に誘導員がいるし、まだランナーもばらけてないのでまず迷うことはないです。しゃもじエイドの手前でチェクシートの落し物を発見。裏に携帯が書いてあったのでHさんが連絡して無事に先を走っていたランナーに渡せました。これがないとせっかく完踏しても認められないですからね。

山口福祉センターは、近くの山口大学や県立大学の女子大生多数がボランティアで参加しているとの話を聞いて、重たくなっていた脚が心なしか軽くなり二人ともペースが上がります。夜空を見上げて満天に輝いている無数の星達に魅了されていると、往還道に入ったら明かりが全くないからこんなもんじゃないとのことで、これももうひとつの楽しみでした。

■山口福祉センター(第1トランジット&エイド・43キロ)■

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5月3日23時38分山口福祉センターに到着。ここまでスタートしてから5時間20分が経過。日付けが変わる前には到着してゆっくり畳の部屋で休憩したいと思っていたので予定通り。

もう汗でTシャツもウインドブレーカーもビッショリ濡れているし、これからいよいよ一番の難所である板堂峠(いたどうとうげ)から始まる萩往還のメインエベントの峠数ヶ所を越えることになるので、長袖Tシャツと厚手のウインドブレーカーに着替えグローブも用意し、ヘッドライトも再装備。ボランティアの方におにぎりとお味噌汁もらうも、ここまで水分の取りすぎみたいで、食欲が少し減退しているがおにぎり半分を無理やり胃に流し込みます。

Hさんは、2年前から走り始めてまだレース経験はハーフまで。練習で40キロが今までの最長距離だということなのでかなり頑張ってる様子。ここまで、ペースはかなりゆっくり目にきたし、エイド休憩も十分取ったけどまだ3分の1弱なので今後どうだろうか。。。まだまだ先は長いだけに、無理してペースを合わせていると必ず潰れてしまうので確認すると大丈夫とのこと。上りは全て歩きでなんとか4日の6時までには第2CP、79キロ地点の萩城跡(はぎじょうせき)には到着したいところ。

ランニング仲間からのブログへの応援コメントを読んで元気をもらい、午前0時前に気合を入れ直して萩往還最高地点(H=560m)である板堂峠へ向けて出発。

< 続きは次回へ >

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コメント

oooooh!
やはり、山口福祉センターで美人と2shoots
とは羨ましい。250キロでは、すべて昔の美人さんは沢山いあましたが・・・。

やはり、忠告していたとうり140キロを甘く見ていましたね!!(笑)
100㌔+40㌔の感覚でいると、これが大変です。私アロハの偉大さが実感でしましたかな?(笑)
冗談はさておき、なかなか楽しい大会でしょ!!終わってしまえば、楽しい思い出しか残りません。来年は250キロをご一緒に走旅しましょう!!

だんだんと、また辛いだけの萩往還ですが、来年も是非!!

投稿: Aloha!Moana | 2006.05.07 21:11

木製の完踏賞ですかぁ。そういうのいいですよね。

投稿: まさ | 2006.05.07 22:42

なんか、頑張ってるときは、振って沸いたように助けてくれる人って現れるんですよね。私はあれはなんかの神様だと思うようにしてます。とかって期待してると絶対出てこなそう。

投稿: 小虫 | 2006.05.08 00:09

ふぅ、読み応えあります。続きも早く読みたいですー。

投稿: マカニ・トモ | 2006.05.08 13:20

>アロハさん
レース直後は辛い映像が頭の中を駆け巡ってましたけど、日にちが経つにつれて楽しく思えてくるのが不思議ですね。でも、まだ来年の250には時間が必要^^)

>まささん
ありきたりな完走メダルよりちょいと趣向を凝らした物の方が嬉しいですね。参加賞もなかなか良かったので後ほどブログで紹介します。

>小虫さん
ちゃんと山の神様は公平に見てくれているから大丈夫!助けてくれるでしょう。でも、飲みす過ぎて鍛錬怠ってると見放されちゃうかも^^)。

>トモさん
140キロを20時間以上かかったレースなので、完踏記もまだまだ先はとーっても長いですよ。来年初参加する方の参考になればと。

投稿: ヒロ児玉 | 2006.05.09 00:18

Hさんもハーフしか走ったことないのに140kmに出るあたりスゴいですね。

投稿: マハロ菊池 | 2006.05.09 08:18

萩往還お疲れさまでした。
地元ランナーとめぐり合ったというのは、かなりラッキーだったですね。

投稿: ネオス | 2006.05.09 23:29

>マハロさん
レースはハーフまでなのでいきなりの萩往還140キロ挑戦はビックシしますね。

>ネオスさ
もう、普段の行いが良かったみたいで本当にラッキーでした

投稿: ヒロ児玉 | 2006.05.10 00:48

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