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2005.09.30

秋田100キロチャレンジマラソン完走記-③大覚野峠

b1 ■エイドステーション■

ウルトラの楽しさのふたつ目は、趣向をこらしたその土地の名物の食材が並んだエイドじゃないでしょうか。秋田もかなりエイドは充実していて、新米あきたこまちのおにぎり、漬物、山菜、梅干、塩、果物類(バナナ、レモン、オレンジ、なし、りんご)にパン等など。やはりあきたこまちのひと口サイズのおにぎりは美味しかったです。それと、りんごが甘酸っぱくでうまかったなー。エイドのおばちゃんに聞いたら「津軽」でしたけど、後半疲れて食欲減退した時に、このりんごだけは喉を通りました。

それと、給水も普通の水、スポーツドリンク、ジュース類、温かいお茶やコーヒーもあり、後半は炭酸系のサイダーも出てきました。前半冷たい雨の中で走っていたので、冷えた身体に温かいお茶が置いてあったのには助かりました。脚が重たくなってきた時も、次のエイドで休憩するまでの辛抱って感じで頑張れるし、エイドのボランティアの方とのコミュニケーションもほっとする楽しいひと時です。

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■大覚野峠■

20キロのSTは2時間ジャスト。エイド休憩も入ってるのでランはやはりキロ6分切っていて少し速いペース。25キロ手前ぐらいで、昨日の前夜祭でテーブルが一緒だった「つくばラン」のTさんとお会いしたのでそのまま話しながら走ることに。いろいろ話を聞くと、以前はサブ3ランナーで100キロは今回が初挑戦とのこと。沿道の応援にも必ず手を振って応えていた元気な好青年。まだエイドでは給食を口にしてないらしいので、「少しづつでも摂った方がいいし、70~80キロにウルトラの壁にぶち当たるから心して!」とアドバイス。Tさんとはエイド過ぎて別れてから一人旅。

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b010 30キロの通過タイムは3時間2分。この頃から右の足底と右膝に軽い違和感が出てくるようになり「まだ峠越え前だし、これが痛みに変わってくるようだと先は長いからまずいなー・・・」と少し不安になります。しばらく走っていると後ろから年配のランナーが「ここ走ったことありますか?峠は何キロぐらいから?」と話し掛けてきました。「すいません。私も秋田初めてなもんで分かりませんけど多分そろそろじゃないですかね」きつい登りがどのぐらいから始まるのか自分も同じ思いで走ってましたね。

神奈川から参加の年配のランナーは走暦15年で、61歳からウルトラに挑戦していて、「野辺山」「四万十川」に次いでここが3回目とのこと。私も四万十川走る予定なんでいろいろ情報収集。「沈下橋は手摺りがないから落ちないようにね」とアドバイスされました(笑)。しばらくご一緒させてもらうと、こじろうさんを発見。次のエイドでこじろうさんと話すと、寒さで身体が冷えてかなり苦戦しているらしい。しばし一緒に走るも自分のペースで行くとのことなのでエールを送って先に行かせてもらいました。 

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35キロぐらいからやっと勾配もきつくなり本格的な峠越えになりますが、走って登れないほどでもない傾斜でひと安心。40キロの通過タイムは4時間11分。

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大覚野峠のピークを過ぎて今度は下りになるとこれがくせもので、かなりの勾配の下りが延々と続くので、足が着地する度に5時間近くも走って疲労している脚全体にズキン、ズキンと針で刺されているような痛みがはしります。

一人で下りと格闘していると「ヒロ児玉さん!追いついた・・・」と後ろから声を掛けられたので振り返ると「つくばラン」のTさんとMさんが並んで走って来ました。脚の痛みを紛らわすように3人で並走して会話しながら次の中間点前のトランジット(着替え置き場地点)まで走ることにします。

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「つくばラン」のMさんも100キロはここがデビュー戦になる埼玉県から参加のランナー。やはり下りはかなり脚に堪えるようで、「少し我慢すればβ-エンドルフィンが出て楽になるかな?」と聞かれたので、「うーん、今までそんな期待したこと何度もあるけど残念ながらそういう状態になったことないですよ・・・ウルトラは脚の痛みに耐える我慢大会だから頑張りましょう!」と期待を裏切る返答に落胆の様子。

でも、こうやって会話しながら走っていると脚の痛みもしばし忘れて時間の経過も早く感じるのでいいんですよね。この頃から雨も上がってきたので、早くトランジット地点でゆっくり休憩して 着替えをしたいけど、なかなか中間点が見えてこないんですよ。残りの距離を意識すると途端に時間の経過が長く感じるから不思議なもんです。

■乾いた白いタオル■

b18 やっとの思いで長い下りを克服して「松橋GS前」の着替え置き場地点に到着。温かいお茶をもらい、膝の屈伸しながらあきたこまちのおにぎりと梅干を胃に流し込み、レモンとりんごのデザートで仕上げ。まだまだ食欲は充分あるけど、ここまでのエイドは全部立ち寄って食べて飲んでたのでお腹が張って胃が少しムカムカしてきたのでガスター10を最後に飲んで今後に備えます。食べながら走ってるんだから消化に悪いのは当たり前で胃も悲鳴あげますよね。

エネルギー補給後に預けて置いた荷物を受け取り椅子に腰掛けてしばし休憩していたら、ボランティアのお母さんが「何か持って来ましょうか?遠慮なく言ってください」と私の所に来てくれたけど、特に何もないのでお礼を言って他へ行ってもらいます。

朝から雨に打たれてたので、もう全身がびしょ濡れ状態で、座っているとだんだん身体が冷えてきて寒くなってきます。Tシャツとタイツを着替えたいところだけど、暑くなる予想だったのでゼッケンをランニングシャツに付けてTシャツの上に重ね着なんてしてこなかったから、安全ピンの付け替え作業や着替えをしていたらもう10分も休憩しているのに、また10分15分過ぎてしまってそうなると身体が冷え切ってしまうし、筋肉も硬くなって走るだすのが大変になりそうなので、着替えは中止してそのまま行くことに決めます。

荷物をしまっていると先ほどのお母さんがまた来てくれて、「これ使ってください」と乾いた白いタオルを数枚持って来てくれました。顔の汗を拭ってこれを首に巻いたらもの凄く温かく、不思議と身体全体がぽかぽかしてくるのでびっくりしました。その後はゴールまでこの時頂いたタオルを首に巻いて走りましたけど、弱い向かい風の中を走っていても身体が冷えることはなかったので、このタオルの温かいぬくもりの中に、ボランティアのお母さんのヘロヘロになっているランナーに何かしてあげたいという優しさや真心を感じながら走りました。うーん本当にこのタオルにも助けられましたよ。ここでの休憩時間は約12分。脚はかなり重たく、足底も痛みに変わってきているけれど、もう半分来たので気合入れ直してゴール目指してリスタート。

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50キロ通過は5時間28分。午前11時のスタートを待つ50キロの部のスタートゲート前を通過します。

-つづく-

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コメント

50kmのスタート地点が通過点にあるんですか。2回スタートするみたいで面白いですね。

投稿: マハロ菊池 | 2005.09.30 08:25

ヒロさん、すげえなあー、よくタオルを首にまいて寝てますが、やはり保温効果抜群なのですね。

投稿: shobun | 2005.09.30 08:58

防寒対策ですが、やはりビ二ール袋をお奨めします。
ウルトラマラソンのご指南が必要ですね。
四万十川UMでは、基本的なことの対処法も必要でしょうね!!

投稿: アロハ | 2005.09.30 14:09

なんか、すごい。エイド摂った方が良いとか、β-エンドルフィンに期待しちゃだめだよんとか、読んでると自分も走ってアドバイスされてるみたいな気になる。続き!続き!

投稿: 小虫 | 2005.09.30 20:43

初めて50k走る前にこれを読んでおきたかったな~。ウルトラは我慢大会か・・・。

投稿: あくび | 2005.09.30 22:01

こんにちは。

すごいですよ! 自分自身と戦いながら走りつづける姿に拍手です(パチ!パチ!パチ!)

投稿: むろぴい | 2005.10.01 11:50

>マハロさん
50キロ過ぎてからは同じコースを彼らと一緒にゴール目指して走る設定になっているんで、まだ元気な50キロ組から励まされます。

>shobunさん
ウエアーやタイツもびしょ濡れで、身体が冷え切ってる状態だったんで、ちょっとしたタオルがマフラー効果になったみたいです。今度寒いレースでは是非お試あれ。

>アロハさん
朝から着ていたウインドブレーカーは雨でびしょびしょだったんで、着替えポイントに防寒具を置いておけば良かったですね。学習!アロハさんの頭から被るポンチョは雨入ってこないですか?

>小虫さん
そんで、実際ウルトラ走りたくなった??小虫ちゃんも日本山岳耐久レース後は他のランナーにノウハウをレクチャーするようになるはず。

>あくびさん
そうですねー休みながらと言えども10時間以上も走ってるわけだから、脚や腕やらいろいろな部位の痛みと、もう止めたい弱気虫との戦いになちゃいますね。

>むろぴいさん
ウルトラ走り始めてからは、多少の事では動じなくなりました・・・かな。

投稿: ヒロ児玉 | 2005.10.01 19:22

すしシャリサイズのおにぎりは食べ助かったですね。
私はずっと胃が痛かったので、温かいお茶には助かりました。

投稿: RASCAL | 2005.10.01 20:34

そういえば「松橋GS前」からバスに乗ったなぁ~(すでに遠い過去のような感じ・・・)。バスに乗ってゴールまで早かったけど、来年は自分の脚で走ろう!!

投稿: こじろう | 2005.10.02 01:04

>RASCALさん
コンビニサイズのおにぎりだとひいちゃいますよね^^)。ウルトラは胃腸の調子が悪いと本当にシンドイです。前半の冷たい雨の中では温かいお茶は私も嬉しかったですよ。

>こじろうさん
マイナスイメージは頭の中からすっかりリセットして来週の日本山岳耐久レースへ向けてGO!!応援してますぜ。

投稿: ヒロ児玉 | 2005.10.02 01:30

つくばらんのTさんとNさんよりここを教えていただきました。あの時はお世話になりました。僕も歓走記をそのうち書きますね。ヒロ児玉さんの続きが楽しみです。ちなみに私はおかげさまで11hr23minでゴールできました。70-90が少々ペースダウンしましたが、ほぼキロ6分イーブンで走りきりました!本当に楽しかった。またどこかでお会いしましょう!

投稿: 埼玉のMです | 2005.10.03 12:22

楽しんで読ませてもらっています。
かなり寒かったようですね。そういえば,去年のえちごも寒かったですね。

やはりウルトラは,いろいろな場合を考えて用意して置かないとダメですね。私も何度も失敗しています。

続きを楽しみにしています。

投稿: chama | 2005.10.03 18:31

>Mさん
おーっ!!どーもコメントありがとうございます!秋田の大覚野峠の辛い下り一緒に走れて助かりましたよ。90キロ過ぎでもお会いしましたね。

初ウルトラで11時間23分での完走おめでとうございます。どうなったか心配してましたけどTさんも見事ゴールしたみたいでよかった!

「つくばマラソン」は参戦しますよ。

投稿: ヒロ児玉 | 2005.10.03 22:36

>chamaさん
「えちご・くびき野」の一日雨の中でのUMの経験があったので、今回は気分的には前半の雨中のレースは問題なく行けましたけど、トランジットでの準備は失敗しました。まーこれもいい勉強で今後に生かさないといかんですね。隠岐の島頑張ってください!

投稿: ヒロ児玉 | 2005.10.03 22:46

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